BGPベストパス選択アルゴリズム

Dynamips/Dynagenを使用してBGPのベストパスセレクションのアルゴリズムを確認します。AS65000とAS65001を作成し、AS65000-AS65001のように接続します。AS65001でアドバタイズしたルートにおいて、AS65000内のR1でどのようにしてベストパスが選択されるか確認します。

• Topology
  
  
  
  
• Configuration Settings Overview
  
  
  
  
  1. BGP Configuration
     
     R2 BGP router-id : 10.0.0.2
     R3 BGP router-id : 10.0.0.3
     
     
  2. BGPベストパス選択アルゴリズム
     
     1. Weight値が最も大きい経路を選択
     2. Local Preference値が最も大きい経路を選択
     3. ローカルルータが発生元であるルートを選択 (sh bgp ipv4 unicastのNext Hopが0.0.0.0)
     4. AS Pathリストが最も短い経路を選択
     5. ORIGIN属性のタイプが 1.IGP 2.EGP 3.incomplete の順で選択
     6. 同じASから受信した同一ルートのうち、MED値の小さい経路を選択
     7. iBGPよりもeBGPで受信した経路を選択
     8. ネクストホップへのIGPのコストが最も小さい経路を選択
     9. eBGPピアから受信した同一ルートのうち、学習してから最も時間が経っているルートを選択
     10. 最も小さいBGPルータIDから学習した経路を選択
     
     
  3. 今回の構成におけるBGPベストパス選択
     R1においてR5でアドバタイズされた192.168.7.0/24について、 ネクストホップにR2、R3のどちらを選択するかをベストパス選択アルゴリズムに照らし合わせて確認する。
     
     1. 同一のweight値(0)
     2. 同一のlocal preference値(100)
     3. ローカルで生成されていない(sh bgp ipv4 unicastのNext Hopが0.0.0.0でない)
     4. 同一のAS Path長(65001)
     5. 同一のorigin(i)
     6. 同一のMED値(0)
     7. iBGPで学習した経路のみ
     8. 同一のIGPメトリック(10.0.0.2(metric:11)/10.0.0.3(metric:11))
     9. iBGPルートのみ
     10. BGPネイバーのルータIDによりネクストホップR2が選択される
     
     
  4. show bgp ipv4 unicast(抜粋 - 詳細は以下のshow commandで確認)
     

     R1#sh bgp ipv4 unicast
          Network     Next Hop 
      * i 192.168.7.0 10.0.0.3 
      *>i             10.0.0.2 ===> lowest BGP neighbor router-id
     

  
  
  
  
  
• Dynagen Config File / Router Config

  1.  Dynagen .net file
  
  2.  R1
  
  3.  R2
  
  4.  R3
  
  5.  R4
  
  6.  R5
  

• show command
  

  sh bgp ipv4 unicast
  sh ip route
  
  1.  R1